児童書翻訳オンライン講座 オンラインのみ

■ 2022夏 児童書翻訳特別講座 ■
絵本・児童書の翻訳家として活躍されている野坂悦子先生と中井はるの先生による児童書の翻訳講座の開講です!
2日限りの限定講座ですので、この機会に是非受講ください!

講師のご紹介

  • 野坂悦子
  • 野坂悦子(のざか えつこ)

    翻訳家・作家。五年間ヨーロッパに住んだ後、翻訳活動を始める。
    これまでオランダ語・英語・フランス語から百点以上の絵本と読み物の訳を手がけてきた。
    代表作に『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社、産経児童出版文化賞大賞)『フランダースの犬』(岩波書店)など、
    絵本の創作に『ようこそロイドホテルへ』(牡丹靖佳絵 玉川大学出版局)など。 紙芝居文化の会海外統括委員も務め、
    紙芝居の創作に『やさしいまものバッパー』(降矢なな絵 童心社)がある。

代表作

  • 『おじいちゃん わすれないよ』 金の星社 2002年
    『フランダースの犬』 岩波書店 2003年
    『ようこそロイドホテルへ』 玉川大学出版局
    『やさしいまものバッパー』 紙芝居・童心社 2009年
    『いじわるな ないしょオバケ』 文渓堂 2009年
    『ネジマキ草と銅の城』 福音館書店 2012年
    『ぼくとテスの秘密の七日間』 フレーベル館 2014年
    『リスのたんじょうび』 偕成社 2018年


  • 野坂悦子代表作

みなさんへのメッセージ

私は翻訳家として、毎年何冊か、絵本を訳しています。
その原点は、高校生のとき、洋書専門店で買った一冊のオーストラリアの絵本でした。
ジャングルに住む、小さなまんまるモンスターたちのお話です。
歯の立たない英単語をひとつひとつ辞書で引いては、噛みくだき、
最後まで自分なりの訳がつけられたとき、どんなに嬉しかったことか!
モンスターたちといっしょに、ぴょんぴょん飛び跳ねたくなりました。
出版されることはなかったけれど、その経験は、私にとって大切な宝物です。
仕事になっても、ならなくても、「絵本を訳す」ことには異なる文化との出会いがあります。
たくさんの発見と、大きな喜びがあります。
外国語から、子どもたちの耳と心に届く日本語をどうやったら創ることができるか、
絵本にふさわしい文章がどうしたらできるのか、みなさん、いっしょに考えてみませんか?
                                    野坂 悦子





  • 中井はるの
  •  

    中井はるの(なかい はるの)

    翻訳家。東京都在住。娘の誕生をきっかけに児童文学の翻訳の道に。
    訳書に『グレッグのダメ日記』シリーズ(ポプラ社)、『ワンダー』(ほるぷ出版)
    『難民になったねこクンクーシュ』『PEACE&MEわたしの平和』(かもがわ出版)
    『ちっちゃなサリーはみていたよ』(岩崎書店)、『ドッグマン』(飛鳥新社)
    『だいすき すき』『なにしてあそぶ?』(イマジネイション・プラス)
    『木の葉のホームワーク』(講談社)やディズニー映画のノベライズがある。

代表作

  • 『グレッグのダメ日記』(シリーズ現在15巻)
     ポプラ社 2008年
    『ワンダー』『もうひとつのワンダー』『365日のワンダー』
     ほるぷ出版 2013年
    『ちっちゃなサリーはみていたよ』 岩崎書店 2015年
    『ドッグマン』 飛鳥新社 2019年
    『子どもを守る言葉「同意」って何?』 集英社 2020年
    『難民になったねこクンクーシュ』 かもがわ出版 2018年
    『ねむねむさんがやってくる』 世界文化社 2020年
    『バッドガイズ』 辰巳出版 2020年
  • 中井はるの代表作

みなさんへのメッセージ

こんにちは!
娘に読みきかせをしていたころ、絵本を訳してみたい、児童書の仕事につきたいとおぼろげに思ったことが、今につながりました。
子どもの本は、人の成長にとって無限の力を持っていると信じています。
翻訳教室では、児童書の翻訳の初心者のみなさんに、子どもの本のすばらしさを味わってもらえたらうれしいです。
わたしは最初から児童書の翻訳を仕事にしていたわけではありません。
会社員、新聞のライター、そして同時通訳や放送の通訳も経験しています。
いろいろな視点からお話できたらと思います。
このクラスで、唯一無二の自分の時間を楽しんでいただけますように。
                                    中井 はるの

授業の日程・料金

期間 終了いたしました。
日程 2022年 8月6日(土) 担当:野坂悦子先生
2022年 8月7日(日) 担当:中井はるの先生
※それぞれ内容が異なります。両方受講も可能です。
※ZOOMによるリモートのみの講座です。
時間 8月6日(土) 11:00~13:00 
8月7日(日) 11:00~13:00 
  
定員 各 10名
料金 各 8,800円(税込)
申込方法 当絵本講座見学・申込フォームよりお申込みください。
応募締切 7月10日(日)まで
 ※定員に達し次第締め切らせていただきます。
決済方法 銀行振込(お申込み後にご案内いたします)

講座内容

■8月6日(土) 
『フランダースの犬』はベルギーを舞台にしていますが、イギリスの女性作家のウィーダ(1839-1908)が英語で書き下ろした作品です。
この中の一節を、課題に出します。
既訳を参考にせず、ご自分の言葉で訳してください。
ウィーダの生涯や、『フランダースの犬』が日本や海外でどう受容されてきたか、
そんなこともお伝えできればと考えています。

■8月7日(日)
今年はベアトリクス・ポターの記念イベントが日本とイギリスで行われています。そこで、少し短めの作品『THE TALE OF TOM KITTEN』を選びました。
短めとはいえ、しっかりテキストを読みこんで訳してください。
すでに出ている翻訳を読まないでやった方が勉強になります。
どうかできるだけ自力でやってみてください。
難しいところは訳した後に読んでも構いませんが、ご自身の翻訳で出してください。
ポターに関するお話もしますので、楽しみにしてください。
翻訳が途中でも良いですが、最後までできるだけ訳してください。
たくさんの方たちとお会いできますように!
ポターに興味のある方も歓迎します。



◆授業当日までの流れ◆
受講料のご入金を確認後、課題をお渡しいたします。
課題ができましたら、7月24日(日)までに事務局にメール添付にてご提出ください。
提出された課題は事前に各担当の先生にお渡しいたしますので、当日はZOOMにて受講をお願い致します。