いよいよ、来月12月3日から26日まで『あらしのよるに』が歌舞伎座で上演されます!

きむらゆういち原作の絵本「あらしのよるに」(講談社刊)は、平成6(1994)年の発売以来、高い人気を誇り、続編を含めた累計発行部数が350万部を超えるベストセラーシリーズです。中村獅童が主人公の狼がぶの声を演じたアニメ映画「あらしのよるに」など、さまざまなメディアで作品化され、平成27(2015)年9月には、南座で歌舞伎の舞台として上演。人気絵本の世界観をそのままに、狼と山羊の迫力満点の立廻りや圧巻の群舞、義太夫や長唄など、歌舞伎ならではの演出や技法を随所に取り入れた舞台は、大きな話題となりました。翌28(2016)年12月には歌舞伎座、30(2018)年11月には博多座と各地で上演を重ね、多くの人々に愛されてきた作品です。

 

 原作の発刊30周年を迎える今年、12月の歌舞伎座で再び『あらしのよるに』が12月3日から上演されます。このたびの上演では、これまでさまざまな形で「あらしのよるに」に関わり、原作と歌舞伎を結びつける存在として作品をつくり上げてきた獅童と、今回が『あらしのよるに』初出演となる菊之助が共演。狼だけど気のいいがぶと、愛らしくも芯の強い山羊のめいとの秘密の友情を描いた感動作にご期待ください。

(歌舞伎美人より)