幸せな嘘

今日のきむらは、ちょっとそわそわ。
なぜなら、待ちに待った長編小説「幸せな嘘」の発売日だからです。

お仕事を早めに切り上げて、夕方、銀座の本屋さんにこっそり様子を見に行きました。
置いてあるかな、あるかな・・・ドキドキ。
最初に発見したのはスタッフ長谷川でした。

長「きむらさん!ありましたっ!」
き「えっ、ほんとっ!?わぁ、あった!」

がっつりと平積みされた「幸せな嘘」。ちゃあんと、ありました!

少年が宝物を見つけた時のようなキラキラとした笑顔で本に駆け寄り、愛おしそうに手に取ります。
これまでに約400冊も本を出していて、自分の作品が世に出てゆく事に慣れていると思いきや、決してそうではないのですね。

あたりまえになってしまわずに、ひとつひとつにこうして感激する気持ちを持ち続けているのって、本当に素敵なことだなあと、微笑みながら見つめておりました。

彼にとって大きな挑戦となった、長編のラブストーリー。
本当に長いこと、この作品を生み出す苦しみ、喜び・・・いろいろな思いがあったでしょうから、発売日の今日は、感慨もひとしおだったようです。

そして・・・。
一気にいろいろ張り詰めていた思いがほどけて安心したのか、この後、彼は体調を崩してしまいました。
元気印のきむらゆういちが、なんだかぐったり。熱っぽく、ふらふらしてしまうのです。

お世話になっている写真家の川井聡さんの個展を見た後、すみやかにタクシーで帰宅。
ずっとお休みというお休みもなく、生み続け、アンテナを張り巡らせ続けていたので、きっと気がつかないうちにずいぶん疲れが溜まっていたのでしょう。

でもしばしの休養をとれば、きっと大丈夫。

みなさん是非とも、きむらの体調回復を願いながら、小説「幸せな嘘」手に取ってみてくださいね。
わたしも改めて、今夜はこの本のページをめくってみようと思います。

(長谷川)