なんてったって作家トークショーにこの人がいるといないとでは大違い。
誰でも知っているあの魔女宅の角野さん。
思えば今から40年近く前、
ボクが初めて童話の原稿をポプラ社の人に依頼されて、
でも何を依頼されたのかよく分からずボヤボヤしていると
「あなたに頼んでいるのはこのシリーズです。」
と、ポンと出された本が角野栄子さんの
『スパゲッティがたべたいよう』だった。
そしてこのシリーズの7巻目にボクの作家デビュー作が生まれた。
その記念すべき作品が角野さん。
その角野さんをゲストに呼ぼうと、パーティーや展覧会に出かけていって
ついに実現したのだ。
角野氏は82歳。
頼んだ時の返事は
「まだ元気だったらね。」
だったが、元気に来てくれた。
そして集客もあっという間に定員いっぱい。
さすが角野さん。
話も面白く、聞き手をしているボクも驚いたり、感心したりしっぱなし。
年齢にもかかわらずシャキッとしているのがスゴイ。
実は児童文学のノーベル賞と言われる
国際アンデルセン賞にノミネートされていることを知ってたボクは
その話を振ってみた。
「そんなの無理よー。」
と笑った彼女だったが、なんとその4日後にその大賞を受賞したのだ。
新聞、TVなどマスコミは大騒ぎ。
日程が逆だったら忙しくてとてもゲストに来てもらえなかっただろうな。
とりあえず良かった。良かった。
角野さんおめでとうございます。
きむらゆういち
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