もう10回以上は聞いている『仮名手本忠臣蔵』

前半は忠臣蔵の説明。
後半は歌舞伎の世界を描いた落語なのである。

後半の主人公がいかにつまらない役を与えられたか、
それを分からすために前半がある。

そして主人公がもうダメだと思った時
あちこちから聞こえて来る賞賛の声。

何度聞いてもここに快感を感じてしまう。

まさにこの快感こそがお話の原点。

この快感のためにまた聞きたいと思う。

絵本に通じる真理だ。

きむらゆういち