小学館の創作童話＜初級版 55＞
やっとライオン（旧版）
作 きむらゆういち
絵 しみず清志
出版社 小学館
出版日 1982/04/20
本体 480円
ISBN13 978-4-09-243055-6
ISBN10 4-09-243055-8
作者より
一見、強そうに見えるライオンにだって、心の中にはいろいろな悩みがあります。このお話のライオンも、その悩みと戦いながら、ひとつ大人になりました。
人間だって同じです。外見だけでは判断出来ない、その人の強さや弱さがあるはずです。そんな人間を深く理解する事が、本当のやさしさではないでしょうか。
僕は、僕に似ているこの弱いライオンが、大好きです。
（木村裕一）
■推薦文
ライオンが百獣の王だなんて、いったいだれがいいだしたのでしょう。気のどくなのはライオンです。おかげで怖れられたり、捕らえられたり･･････。みんなにこわがられるものほど、じつはおくびょうなのです。
作者の木村さんは、アフリカで実際に会ってそれをたしかめた人です。だからこの話がおもしろいのです。
（寺村輝夫）
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